あれは6月頃のことだったと思います。
一羽のツバメが、こどもプラスの入り口の上(壁から15センチほどの太いコードが出てる)に飛んでくるようになりました。
当然、入り口付近に糞が落ちるようになり、、、糞に土が混じるようになったので「あ!巣を作るのかな!」と毎日見上げて二週間ほど過ぎました。ところが、巣はなかなか大きくならず、きれいなすり鉢型にもならず、、がしかし、糞は相変わらず落ちるので、「初めての巣作り?記念すべき一個目の!」と一人で感激して見上げました。
ところがところが、待てど暮らせど、いっこうに赤ちゃんツバメのピィピィが聞こえてきません。黄色のくちばしもかわいい頭も見えません。「…そうか、今年はうまく育たなかったんだね…そういうこともあるよね…」と、心で話しかけました。
それから、何日かが過ぎ、夏休みも終わりに近づいたある日、ふと見上げたら、巣の中で口を開けるツバメが!!頭には子ツバメの証のポワポワの綿毛をつけ、たったの一羽で、餌を待って口を開けて、、、一度もピィピィと鳴きません。(競争がないと鳴かないのかな)
その後、ツバメの子は無事に巣立ちの日を迎え、今も夜はこの巣に戻るらしく、糞を落としていきます。糞があるのは生きてる証拠。私たちは毎日嬉しい気持ちで掃除を続けています。
「ツバメが巣を作る家は幸せになる」という昔からの言い伝えがあります。私たちこどもプラスのみんなに、それぞれの幸せが訪れた(きっと訪れてるよ~)夏でした。