5/30 友達との関わり

開所からまもなく2カ月近くが経ち、利用するお子さんたちも続々と増えてきています。最初の頃は、利用するお子さんが1日1名しかないときもあったのですが、最近では必ず複数のお子さんが同じ日に利用するようになってきています。そのことで1名で利用している時にはなかった「友達関係」を学ぶ機会も増えてきています。異年齢のお子さんが一緒の場合は、年上のお子さんがより見本となって、しっかりするようになったり、トラブルを通してでも、人間関係を学んだりと、子どもたちが成長するチャンスはどんどんと増えています。
特に発達障がいを持つお子さんの中には、相手の気持ちを表情や動作からその気持ちを理解することが難しいというタイプのお子さんも多く、友達づくりに悩みを抱えているお子さんは少なくありません。
A君とB君は、同じ学校の同級生なので、通所前からのお友だちです。でも、お互いに張り合うことも多く、仲良く遊んでいたはずなのに、段々と喧嘩につながってしまうような場面もたくさんあります。喧嘩になってしまった後、A君は割と早めに切り替えができ、次の遊びに移ることができます。B君は自分の気持ちを鎮めるのに時間がかかるタイプなので、簡単には切り替えられません。そんなB君も、イライラした気持ちを静めようと自ら場所を移動したりと自分なりのやり方で時間をかけて切り替えることができます。私たちもそのことを認めて、「今、イライラしているんだね」と気持ちの代弁をすることで自分の感情を気づかせる手助けをし、気持ちを切り替えようとしていることを褒めてあげます。喧嘩をすることも、人間関係を学ぶよい機会だととらえ、お互いに大きなケガにはならないように、目配りをしながら今後も子ども同士の関わりを見守りたいと思っています。