こどもプラス塩田にポケモンのボードゲームがあるのですが、お子さんたちに人気です。お友達同士でも遊べる楽しいゲームです。このゲームは人生ゲームのようにコマを進めていく中でバトルをしながら展開していく楽しいゲームですが、始めると途中で終わるのが難しく、「最後までやりたい」「もっとやりたい」と言うお子さんが多いです。運動あそびの時間が16:30~となっているので、16:30には、やっている遊びを片付け、運動の準備に入ります。しかし、運動の前にポケモンのゲームを始めると、なかなか切り替えができないこともありました。
ある日、ポケモンのゲームをやりたいとAくんがお友達を誘っていました。時間を見ると16:20でした。Aくんは切り替えが少し苦手で、以前は途中で終わりにすることができませんでした。「やってもいい?」と言っていたので、「運動になったら、途中で終わりにして続きは運動が終わったらやろうね」と事前に約束をしました。Aくんは「うん」と納得してくれました。今日はどうかな?と思っていたのですが、16:30に運動の時間の合図で、タイマーが鳴ると、何も声をかけなくても片付けていました!運動の時間に全員しっかり並んでいたので、ポケモンのゲーム途中で終わりにでき、時間どおりに行動できたことを褒め、みんなで拍手をしました。
発達の遅れが気になるお子さんの中には切り替えをすること(気持ちや行動の)が難しいお子さんもいます。切り替えをすること(切り替えなければいけないことを分かっているのにできない)は本人にとっても苦痛だと思います。そんな場面では、事前に予告することやタイマーを使うことで切り替えができることもあります。お子さんたちの特性や気持ちを理解した上で、苦手なことはサポートできるようにしていきたいと思っています。できたことは、たくさん褒め、そういった経験を積み重ねていけたらいいなと思います。今回はお子さんの成長が見られた嬉しい出来事でした。